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政府結婚関連統計数値データをグラフにして考察
政府から発行されている、人口動態統計調査の数値データ中から、結婚、再婚などに関係ある数値をグラフ化して、考察してみました。グラフの解釈はいろいろできると思うので、一つの捉え方として理解して下さい。
東京と大阪周辺の婚姻件数比推移の比較
平成27年 人口動態調査 上巻 婚姻 第9.1表 都道府県別にみた年次別婚姻件数より
1960年の婚姻数を100として、2015年までの東京周辺、大阪周辺の婚姻数比の年度別推移を示しています。
東京周辺の埼玉県と千葉県の婚姻数比が突出して高く、結婚してもすぐ都内には住めないので埼玉、千葉に居を構える夫婦が多いといえます。
大阪周辺では滋賀がやや高い程度で、東京周辺ほど著しいドーナツ化現象はみられません。新婚さんにとって、大阪周辺の方が、通勤距離も短く住みやすいといえます。
名古屋周辺でも大阪周辺程度のデータです。
夫・妻の年代別離婚比の推移
平成27年人口動態調査 上巻 離婚 第10.6表 同居をやめたときの年齢別にみた年次別離婚件数 −夫・妻−(各届出年に同居をやめ届け出たもの)
夫・妻とも1970年を1とした離婚件数比は増加しています。1970年の総人口は1億人程度で1990年代から1.2億人程度に増加していることを考慮してもそれ以上の離婚件数増加率です。
夫・妻とも50歳代以上の増加が顕著です。熟年離婚という言葉が流行りましたがまさにその言葉通りの現象です。
特に2000年代に入ってからの妻の離婚件数の増加が著しく、60歳代で1970年比18倍前後、70歳代では20倍を遥かに越える増加率です。
妻の結婚に対する意識の違いが、かなり変わってきていることがハッキリと見て取れます。
夫・妻の総結婚数に対する再婚率の年次推移
平成27年 人口動態調査 上巻 婚姻 第9.4表 初婚−再婚別にみた年次別婚姻件数及び総数に対する再婚の割合 −夫・妻−より
1970年以来、男女とも再婚率は1991年バブル崩壊で景気が後退した時期に、少し停滞していますが、おおむね右肩上がりで増加しています。
男女とも割と簡単に離婚、再婚する風潮が一般的となり、再婚率が増えていると考えられます。
夫・妻の初婚-再婚組み合わせ種類別の再婚率年度別推移
平成27年人口動態調査 上巻 婚姻 第9.5表 夫妻の初婚−再婚の組合せ別にみた年次別婚姻件数及び百分率より
予想通り、婚姻件数総数に対するは年々増加しています。
夫婦とも再婚、夫が再婚で妻が初婚の再婚率増加は当然ですが、夫が初婚で妻が再婚という組み合わせの再婚率も、年々増加傾向です。女性の立場の向上と関係あると思われます。
前婚解消から再婚までの期間の推移
平成27年人口動態調査 上巻 婚姻 第9.6表 前婚解消後から再婚までの期間別にみた年次別再婚件数百分率 −夫・妻−(各届出年に結婚生活に入り届け出たもの)
前婚解消から次の結婚までの期間を区切ってその期間別の推移を表します。全部の再婚数を100%としたものです。
1970年には前婚解消した夫の、65%くらいが2年未満で再婚していますが、2015年には30%以下に減少しています。
1970年には10年以上期間を空けて結婚した夫は3%程度でしたが、2015年には10年以上期間を空けて結婚した夫が18%以上まで増加しています。
妻も男性ほどではありませんが、同様近年になると、次期結婚までの期間が長くなっている傾向です。2015年は妻が10年以上で再婚した割合は21%を越えています。
昔と比べて、現在の方が、再婚までの期間が長くなっているのは、離婚して独り身でいることをあまり周りも気にしなくなって、当人も「早く再婚しなくちゃ」という焦りがないからかと思われます。
その点に関しては現在の方が選択肢が多く、暮らしやすいということかもしれません。
初婚、再婚別、夫・妻の結婚したした年代百分率
平成27年人口動態調査 上巻 婚姻 第9.10表 結婚生活に入ったときの年齢別にみた夫・妻の初婚−再婚別件数百分率(平成27年に結婚生活に入り届け出たもの)
2015年の夫と妻の結婚した年代ごとの人数百分率を初婚、再婚に分けて表示しています。
夫の再婚のピークは35〜45歳、妻の再婚ピークは30〜40歳くらいといえます。
だだ、このグラフを見ると75歳、80歳でも再婚する人は男女とも存在します。その歳でも元気に過ごせる人生があるということでしょう。
夫・妻の国籍別国際結婚数の推移
平成27年人口動態調査 上巻 婚姻 第9.18表 夫妻の国籍別にみた年次別婚姻件数
国際結婚数は夫が日本人で妻が外国人の組み合わせが、妻が日本人の場合よりかなり多い傾向です。2006年には4倍程度、近年は2倍程度の多さです。
国際結婚数は夫・妻とも2006年をピークにハッキリと減少傾向を示しています。
特に妻が外国籍の場合の減り方が大きいといえます。
国別でいうと、フィリピン人の減少が顕著で、中国、韓国人妻も減少しています。
この原因は2005年に入管法が改正、厳格化され、興行目的で日本へくるフィリピン、その他の国の女性が大きく減少したからと言われています。その数は近年、ピーク時の10%程度となっています。
興行でショーを行う内に、お客の日本人男性と知り合い、結婚するパターンが減ったからです。
その他、国際結婚におけるトラブルも表立ってきて、認識も高くなり、国際結婚に慎重になる人が増えてきたこともあると考えられます。