デートの時の会話において、女性は共感、男性は結論をもとめます

女性、男性の脳の発達の仕方

以前、男女の思考方法の違いを例えるため「話を聞かない男、地図が読めない女」という本が流行りました。それまでも専門的な言葉で男女の思考の違いは言われていましたが、うまい例えでそのことを説明したので評判になったものでした。

寄り添う犬と猫

脳の研究者によると、女性の脳と男性の脳は発達過程がかなり違うと言われています。

 

女性

 

古来から子育てをしながら、食料となる野菜、果実など植物採取をすることが中心の生活をしてきたため、周りの人間に気を配り、コミュニケーションをとるための左脳(周辺認識、計算、言語を司る)が先に発達します。

 

その後右脳(空間認識能力を司る)が発達しますが、男性ほど右脳は発達しないと言われています。

 

 

男性

 

狩猟をして食料を調達する役目が主体だったため、野山を獲物を求めて駆け巡り、獲物を得たら、それを女性や子供達が待っている住処まで持ち帰る必要がありました。
そのため地図を読む空間認識能力が必要となり、それを司る右脳が良く発達しました。

 

勿論、男女とも右脳、左脳できっちり役割分担がある訳ではありません。そういう傾向が強いということです。

夕焼けの二人

余談ですが、このことは狩猟民族である欧米人と農耕民族である日本人の違いについても言えるかもしれません。

 

欧米人は空間能力が発達し大局観があり、遠い目標(獲物)を目指して事業を展開することに長けています。マイクロソフト、アップル、グーグルなど、その戦略性にはどう頑張っても日本人はかないません。

 

一方、トヨタを始めとした日本のメーカーは、戦略というよりも周りと協力し、地道に収穫を増やし、テリトリーを広げ、こちらもいつの間にか世界を席巻しています。

 

どちらかといえば欧米人は男性脳タイプ、日本人は女性脳タイプと言えます。どちらが良いとは誰も分かりません。

 

手を取る二人

右脳、左脳の連携が男女で違っている

男女で左脳、右脳に発達過程に違いがある以外に、男女でさらに差があるのは、右脳と左脳をつなぐ部分です。この部分を脳梁と言います。

寝そべる二人

脳梁は女性の方が男性より大きくできています。
このことにより、女性の方が、右脳と左脳の情報交換を活発に行えます。
会話の話題も幅広く、並行的で、話もあちこち飛びます。しかし女性はそれを普通と感じ、何の違和感も感じないのです。男性ならイライラしてしまうでしょう。

 

井戸端会議で女性は何時間でもお喋りし続けられるのは、このためです。理論的な結論を得るよりも、女性は口コミ、噂話などで沢山の情報を交換する方が面白いのです。一つ一つの話題に結論なんてありません。

空飛ぶハート

 

男性は、なるべくテーマを絞った会話をしたがります。

 

あるテーマの話が終わると、長居はせず解散、又はお酒の力を借りて話を続けます。お酒を飲むと口数は増えますが、左脳全開、テーマに沿って討論のように話は続きます。
とうとう、酔っぱらって、結論が対立して暴れだすというパターンもよく見られます。

 

あちこちの話題に話が飛ぶことは、女性ほど多くありません。会話の時は左脳、地図を見る時は右脳と使い分けがハッキリしています。

 

そう言うと聞こえはいいですが、要は一度に片方の脳しか使えないのです。女性の方が左右の脳全体を使って会話をしています。会話のマラソンをしたら、女性にはかないません。

 

2時間くらいは平気で、井戸端会議、長電話をこなします。

男女の会話、噛みあわないのが普通

これだけ男女に会話脳の使い方に違いがあると、男女間の会話は基本的には噛みあいません。

窓辺の花嫁

例えば女性が話題提供のつもりで、心配事を男性に打ち明けたとします。
これに対して、男性の反応はどうかというと、必死にアドバイスです。なんとか相手の心配事を解決してやろうとして、結論を考え自分なりのアドバイスをしようとします。

 

話題提供した女性は、本当にアドバイスが欲しい時以外、多くの場合、結論が欲しいなんて思っていません。自分の心配事を聞いて欲しいだけなのです。相手が聞いてくれたらいいのです。

 

「それは大変だねー・・」とか
「その気持ち分かるなー・・」とか
「なるほどねー・・」とか

 

欲しいのは、相手の共感であって、結論、アドバイスではありません。相手が共感してくれるだけで、女性は心が穏やかになります。その場で、問題解決できるなんて思っていません。

 

悩みを聞いてくれ、共感してくれた相手男性のことを、話を真剣に聞いてくれる良い人と評価します。共感した後、適切なアドバイスがあれば、してもいいですが、大抵は押しつけがましくなるので注意が必要です。

二人の紙人形

 

逆に男性の方から、心配事の話題を出したとしたらどうでしょう。
男性は女性に対して弱みを見せたくない、と思っている傾向が強いので、心配のネタを出すこと自体、かなり本気度が高いということです。

 

女性は、女性同士の会話のように、「難しい話ですねー・・」などと共感を示すと思います。
男性はこれに対して、「それだけ?共感はしてくれるのは良いけど、なにか気の利いたアドバイスでもないの?・・」と思いがちです。

 

男性はどんな話題にでも結論を欲しがります。
逆に女性から「それは、こうしたらどうかしら・・」などとアドバイスを貰ったりしたら、「なかなか良い事を言ってくれる、しっかりした女性だ」などと感心し、頼りになる女性だと思ったりします。

 

このように男女の会話は基本的には噛みあいません。
両者が、その性質をある程度理解し、折り合いをつけることがうまく付き合えるコツと言えます。

 

長年うまくやってる夫婦は、よほど気が合う二人以外は夫婦喧嘩をしながらも、折り合いつけまくりで、日々過ごしていると言えます。

 

それでも、心穏やかに二人過ごせれば、男女の仲はそれでいいのです。

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